済生会横浜市東部病院 院長補佐 統括診療部長 中島洋介(61回生) 2017年 6月

 開院時より済生会横浜市東部病院(以下東部病院)に泌尿器科部長・副院長として勤務しまして、この度定年を迎えましたが4月より院長補佐、統括診療部長として引き続きお世話になっております。

 私は東京、渋谷の生まれで、現在も2世帯住宅に老母と私共夫婦、次男と暮らしております。子供たちは3人とも社会人ですが長男、長女は先ごろ一人住まいを始めました。現在の趣味は読書、剣道とゴルフです。長年続けた剣道は9年前に七段を頂戴し、現在も慶應OBや医学部学生との稽古会で時々汗を流しております。昔いじった楽器の演奏からは離れて久しく、サックスやギターが埃をかぶっておりますが、再開したいものです。私の神奈川県済生会とのご縁は大学での研修が終わった1987年からです。その年より3年余り済生会神奈川県病院(以下県病院)にお世話になり、その後大学、留学、他施設を経まして、1999年に山本修三先生(県病院名誉院長)と故吉井宏先生(県病院前院長)のお導きで再び県病院に参りました。それから東部病院に異動となり、現在に至ります。東部病院は、横浜市の整備計画「よこはま21世紀プラン」に基づく地域中核病院として、全国済生会79番目の病院として、初代院長川城丈夫先生(46回)のもと2007年に開院しました。現在560床、26診療科の急性期病院です。開院当初は赤字に苦しみましたが、全スタッフの努力と地域連携により実績を積み上げてきました。2011年からは三角隆彦先生(60回)が2代目院長を務め、救急医療並びにサイバーナイフ、ハイブリッド手術室や手術用ロボットなどの高度医療への積極的な投資により発展して参りました。開院時800名の職員数は現在、医師220名、看護職700名を含め総勢1350名に達しております。開院後10年が経過しましたが、次の10年に向けて初心に帰り気を引き締めているところです。東部病院で私の最も思い出深い出来事は、済生会の総裁であられる秋篠宮殿下ご夫妻が2015年6月に当院を視察された際、手術用ロボットダビンチの説明をさせていただいたことです。実際に操作体験もしていただき、お二人とも高精度医療機器に感心しきりでした。短い時間ではありましたが、非常に光栄な貴重な体験をさせていただきました。

 さて、当院の三四会員ですが、院長から初期研修医まで含めて約60名で、主に外科系の科の先生方が中心です。年一回の横浜三四会総会には私なりに工夫して参加を呼び掛けておりますが、数の獲得に例年苦戦をしております。60名全員を引き付けられるような企画も必要でしょうか。非力ですが引き続き三四会の発展に心がけて参ります。