済生会横浜市東部病院 院長 三角隆彦

済生会についてご存じですか?

済生会、正式名称は、社会福祉法人恩賜財団済生会、英語ではSocial Welfare Organization Saiseikai Imperial Gift Foundation, Inc.と表記しますが、「済生会」の名称は1911年(明治44年)2月11日、明治天皇が出された「恵まれない人々のために施薬救療による済生の道を広めるように」という内容の「済生勅語」に由来します。
初代総裁に伏見宮貞愛親王、初代会長に桂太郎(当時の総理大臣)が就任されました。
その後今日まで約107年が経過し、現在では日本最大の社会福祉法人として、全国で81病院、老人や障害者などの福祉施設を合わせると計380以上の施設を開設・運営しており、約59,000人の職員が働く組織に成長しました。
済生会は日赤、厚生連などと並んで医療法第31条で公的医療機関として規定されています。
慶應は当初から関東地方を中心に公立や公的病院を中心に関連病院を展開していった関係で、現在横浜には、1913年に横浜市西区岡野町に済生会の第一号病院として誕生した「:済生会神奈川県病院」をはじめ、横浜市東部病院、東神奈川リハビリテーション病院、横浜市南部病院、若草病院の5つの慶應関連病院があります。
ただ残念なことに、神奈川県病院、東部病院、東神奈川リハ病院以外は、慶應の関連病院としては最近少し影が薄くなっているように感じます。
三四会員の研修先や勤務先として、横浜は東京と並んで希望の高い地域です。
また、横浜三田会をはじめ多くの塾員が住まい勤務している地域です。
何より、横浜三四会は最大の支部です。慶應義塾としても横浜の重要性を再認識していただき、済生会としても横浜でさらに発展していければと思います。